受賞報告

摘要

電気学会優秀論文発表賞を受賞することができ，誠にうれしく思います。受賞対象となった発表内容は，私が京都大学化学研究所阪部研究室にいた時の研究成果であり，受賞できたのは阪部研メンバーの多大なるご支援によるものです。この場をお借りして御礼申し上げます。発表当時の状況ですが，私は日本学術振興会の研究員として新しい研究室に着任し，新たな研究テーマをスタートさせて約八ヶ月が経過していました。研究に対して一定の手応えはありましたが，本当にこのままの研究テーマでよいのだろうか，と少し不安もあった時期です。そのような中で，優秀論文発表賞受賞の知らせを聞いたときは，勇気づけられ，励まされるような心持ちでした。他の研究者に自分の研究を評価していただいた時というのは，本当にうれしいもので，意気揚々と教授室へ受賞報告に行ったのを記憶しております。その後，発表当時の研究内容から研究が進展し，国際的な学術誌へ論文掲載するに至っております。優秀論文発表賞を受賁できたことが，研究に対する高いモチベーションを持続するための一因になったことは確かです。