都市デザインから見たスマートシティ: 環境と共生する未来の都市，柏の葉

摘要

IoT(Internet of Things)や人工知能，ビッグデータといつた情報処理技術によって環境，エネルギー，経済，食糧，健康などのあらゆる課題を解決していく社会を意味する「スマート社会」という言葉が年々注目度を増している。千葉県柏市の柏の葉地域はその「スマート社会」を具現化している最先端の街である。本記事で取材させていただいた柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK: Urban Design Center Kashiwa-no-ha)(図1)は，その柏の葉のまちづくりの中心拠点である。スマート社会は，情報，電気，都市工学など，さまざまな分野の知恵が組み合わさり，公·民·学の三者が手を取り合うことで初めて実現される。多様な人々が協働して運営されているUDCKのさまざまな取り組みを紹介することで，スマート社会に関する読者の視野を広げるー助としたい。