音響に関するISO規格審議の動向: 小特集にあたって

摘要

音響に関する国際規格の我が国の審議団体は長年にわたり日本音響学会（ISO/TC 43国際規格国内委員会）が務め，活動内容は定期的（1年半ごと）に総会報告として会誌に掲載されているが，会員が理解しているかといえばそうともいえず，活動を支える会員，研究者の維持拡充を懸念する状況になった。この状況に鑑み規格審議の意義や研究活動との関わりを紹介し，活動のアピールを意図して2016年の秋季研究発表会でスペシャルセッション(SS)を開催したところ多数の参加者を得，好評であった。新旧委員長を含む多くの委員が講演し，国際規格の審議の流れの仕組みや新たな研究のアイデア発掘へとつなげていける面白さが分かってもらえたのではないだろうか。