オンライン集積される学生履修記録等をデータベース化-大阪大学におけるStudent Life-Cycle Management構想

摘要

大阪大学は,中長期の大学経営指針として,「OUマスタープラン」を定め,今後の改革取組の筆頭に,Student Life-Cycle Managementを揭げた.入学前から卒業.終了後に至る迄に学生の様々な活動データを蓄積し,教育改革,学生支援に活用するとしている.講義等のオンライン化により,履修履歴等の在学生のあらゆる情報が,デジタルデータとして集積されている.これらをもとに,AIにより学生ごとのプロフアイリングを行ない,最適化されたローリングモデルを提示することに利用されることも想像される.プロファイリングの問題は,小倉による解説を参照されたい.また,履修履歴など個人情報については,個人情報保護の観点からその利用範囲は厳しく制限されなければならないだろう.