橋脚損傷軽減•横変位拘束機能•落橋防止機能橋梁を守る新工法「SUB桁端カップリング」

摘要

㈱横河住金ブリッジが開発した制振デバイス「SUB (座屈拘束ブレース)」は、その優れた構造によって地震エネルギーを吸収し橋梁の耐露補強に大きく寄与する技術としてこれまでに70橋を超える特殊橋梁に適用されてきた。本記事で紹介する「SUB桁端カップリング」は、これまで内蔵型ダンパーとして用いられてきたSUBを上部構造と下部構造をつなぐことで、橋脚の損傷を大きく軽減させることを主目的として開発された新工法であり、横変位拘束機能•落橋防止機能も兼備している。既にSUBはNETISに登録済であったが(登録番号:TH-110015-A)、今般、「SUB桁端カップリング」も登録を果たし(登録番号:TH-160001-A)、耐震補強技術としてますます熱い視線を浴びている。㈱横河住金プリッジ鉄構エンジニアリング技術部技術企画グループ課長前島稔氏、並びに同グループ課長補佐田中好弓氏に伺った。