探査深度3m以上を実現する空洞探査車「車両牽引式マルチチャンネルレーダ」

摘要

昭和18(1943)年創業の川崎地質(株)は、陸や河川、海洋など地球のすべてを診断する「アースドクター」であることをスローガンとし、地盤に関する諸問題に取り組んでいる。精緻な調査·解析技術の開発を展開し、対策が急がれるインフラ老朽化にも真摯に向き合う中で誕生したのが、本記事で紹介する新技術「車輛牽引式マルチチャンネルレーダ(牽引式空洞探査車)」である。陥没事故などを引き起こす路面下空洞の探査において、従来タイプの2倍以上の探査深度を実現。これにより、深い場所にある空洞の発見·確認や、その発生原因と考えられる下水道管の状況把握も可能にした。平成27年度、国土交通省「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」に採択されている。 川崎地質(株)　首都圏事業本部　保全部長·山田　茂治　氏に詳細を伺いました。