新たな北海道総合開発計画概要とi-Constructionの取り組み

摘要

我が国は、北海道の豊富な資源や広大な国土を利用し、国全体の安定と発展に寄与することを目的として、明治2年の開拓使設置以降、特別な開発政策の下、計画的に北海道開発を進めてきた。特に昭和25年の北海道開発法の制定後は、同法に基づきこれまで7期にわたり北海道総合開発計画を策定し、我が国経済の復興や食料の増産、人口や産業の適正配置など、その時々の国の課題の解決に寄与することを目的に、積極的な開発を行ってきた。近年、本格的な人口減少社会の到来、グローバル化の更なる進展、大規模災害の切迫性など、北海道開発をめぐる情勢が大きく変化したこと等を受け、新たに策定された同開発計画では「世界水準の価値創造空間」の形成を目指すことをビジョンとした目標を掲げている。北海道開発局において目標の実現に向け推進している各事業の具体的な取組のほか、全国に先駆けてスタートしたi-Construction対応型工事等について、事業振興部長　柳屋　勝彦氏に伺った。