接続形態と接続機能の関係からみたマカオ旧市街における拡張歩行者空間の性格

摘要

中国本土と地峡で結ばれたマカオ半島とタイパ島、コロアン島からなるマカオ特別行政区の、行政的、経済的活動の中心は半島部に集中し、その旧市街の都市空間には以下3点の特徴がある。①半島内は起伏に富んだ地形に則して形成された都市空間である。②1557年にポルトガルが居留を始めてから1999年に中国に返還されるまでの約450年間にわたる、ポルトガルと中国という両文化の共存に影響を受けた建築物や外部空間の集合体である。③半島という限られた面積において、明確な用途区分なく都市機能が高密に混在する居住環境である。