ドイツ・ヘッセン州の記念物地誌: ドイツの記念物保護手法の研究

摘要

Researched on Cultural Property Protection Method (Monument Tbpography) in Hesse, Germany from the following aspects. 1. History of Monument Tbpography (Establischment and Growth of Monument Tbpography in West Germany) 2. Design cost, design time-span and contents of Monument Typography "Rheingau-Taunus-Rreis II Altkreis Untertaunus" as an example. 3. Actual Utility of Monument Tbpography "Rheingau-Taunus-Kreis II Altkreis Untertaunus" in Cultural Property Protection (Citizen enlightenment, Increase in efficiency of Cultural Property Protection Management)%本稿はドイツの記念物保護法の研究として、ドイツ記念物地誌 （Denkmaltopographie）について論じる。 ドイツ連邦記念物地誌（以下記念物地誌とする）とは、ドイツ各 州の都市や地域に所在する記念物について、その基本情報（建築年、 施主、建築家、特徴など）を、地図とともに掲載した公刊物である。 ドイツ記念物地誌は1981年に公刊が開始され、これまでに127冊 （2006年4月現在）が公刊された。 記念物地誌が公刊されてきた背景には、ドイツにおける記念物登 録件数の増加がある。西ドイツの記念物保護法は1972年～1980年 にかけて各州で制定．改定され、これを境として記念物の登録件数 は増加し始めた。