構造集成材と鋼板による吊屋根の構造実験

摘要

本建物は東京都内に建設される鉄骨造のスタンドである。今回、この建物のトップライト屋根を構成する大スパン曲線梁に集成材と鋼板を組み合わせたハイブリッド部材を採用している。ハイブリッド部材に対しては、集成材がT形鋼の横座届やウェブのせん断座屈を拘束する効果を期待して、T形鋼全断面を有効として設計している。また、集成材は、T形鋼ウェブを挟み込む形式で通しボルトにより固定されており、ハイブリッド部材に集成材の曲げ剛性も期待できると考えられる。