北海道西方沖・北西沖における被害地震の文献調査

摘要

北海道の日本海側は北海道の立地する北アメリカプレートと大陸からのユーラシアプレートの境界で発生する巨大地震の影響を大きく受ける地域である。地震調査委員会では宮城県沖をかわきりに日本各地域の地震活動の長期評価を行ってきており、その一環として日本海東縁地域の評価を行っている。評価は佐渡北西沖からブロックごとに行われており、北海道では、北海道南西沖の領域、その北側の北海道西方沖、北海道北西沖が評価の対象になっている。南西沖の領域では1993年北海道南西沖地震が発生しているが、それ以北の西方沖、北西沖では将来の発生が懸念される。