設計基準強度150N/mm~2級超高強度コンクリートのポンプ圧送性に関する実験的研究

摘要

1990年代中ごろまで，設計基準強度60N/mm~2程度の高強度コンrnクリートのポンプ圧送は簡単なことではなかった。簡単でなかった理rn由は，圧送に必要な圧力が大きくなること，圧送によりコンクリートrnの流動性が低下することの二つであった。その後，ポンプの性能向上，rn調合技術の向上などにより，本報告のように150N／mm~2クラスのコrnンクリートでも100m程度の圧送が可能であることが示されるようにrnなった。強度の上昇により，必要な圧力はさらに大きくなったが，流rn動性の低下はほとんどなくなり，逆に粘性が低下することもわかってrnきた。高性能減水剤を主体にした材料技術の進歩によるものと考えらrnれる。このような高強度コンクリートは材料価格も高く，一度に大量rn打設されることも少ないので，ポンプ圧送の需要は現在のところ多くrnない。しかし，ポンプが使えることによる施工手段の多様化は，構造rn物の設計の自由度を広げ，今後の新しい発展が期待される。