Followings are the results from this study, 1) The most rudimentary thing of wooden construction is to identify the feature of timber. The basic idea of wooden architecture is persistently framework and flexible structure. 2) The majority of master carpenters disbelieves building standard laws, and sees some problems with conventional method of construction, esp.; foundation and sill, joints. 3) The durable period of traditional wooden building is longer than conventional, accounting for 106 years. Furthermore the leveling construction cost is lower.%現在，伝統構法木造住宅を新たに建設するには，建築基準法規制な ど多くの問題を抱えている。本報告は，伝統構法の大工技術等に注目 したアンケート調査等から，建築大工技能士が，木の性質をみて相応 しい使い方をすること，建物の耐力を壁に依存することなく，木組み の仕口・継手による軸組であることを木造建築の基本として考えてい ることを明確にした。また現行の建築基準法，特に木造の仕様規定に 関連する諸規則は，伝統技術の継承・発展を阻害要因となっており， 施工，構造，耐久性に問題意識を持っていることを明らかにした。さ らに伝統構法は在来軸組工法より長寿命で耐用年数当たりの施工費が 安いことを指摘している。伝統構法は長寿命化や様々な環境問題の解 決に応える建築であり，伝統構法の良さを生かして発展させていくう えで，本調査研究の成果は極めて有用であり，社会制度の整備ととも に後継者育成ヤ技術開発への支援の重要性が改めて認識される。
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