人口減少都市・室蘭市における水需給の関遙分析: システムダイナミックスモデルによる分 析

摘要

本報告は，整備してきた水道施設からは予測される将来水需要に応 え，老朽する施設あっても隣接市との間で上水を融通すれば水需給は 逼迫しないことをSDモデルで明らかにしている。ただ，需給に余裕 あっても，人口減少した次世代が，これら施設の整備費用を償還しつ つ，運転管理や補修更新する費用を負担できるか，つまり，水道事業 会計の将来という財政面でのモデル化を筆者に期待したい。このモデ ル化が叶えば，土地利用規制する理由を，市街化調整区域だから，とか， スプロールはよくない，といった表面的な理由ではなく，水道事業会 計の収益的及び資本的収支の見通しからみて，整備済みの地区には居 住や生産活動を維持や誘致する一方，新たに管路を大きく延伸するよ うな立地での開発は認めない．といった判断をし，持続可能な上水供 給が保てるような人口．産業配置を目指すべきであるから，といった 明確な答えを導けるのではないだろうか？%Population of Muroran city has been decreased since 1967. This study firstly reproduced actual water supply and demand during 1960 to 2006. Water demand of life per day increased 7,733 cubic meters in 1960 into 18,217 in 2006. Water demand of life per capita increased 49 liters in 1960 into 186 liters in 2006. The study secondly estimated detail of water demand of life. Muroran has three water purification plants. The study thirdly makes effects of Chiribetsu stopping water supply in 2007 clear. The sufficient capacity of Chitose recoveries the reduction of water supply by the pause of Chiribetsu.