統合ファサードにおける斜行ルーバーに関する美大火災実験: 斜行ルーバー近傍の開口噴出気流性状

摘要

新規ファサードを建物外周部に取り付けることで，建物の新陳代謝rnをねらい，かつ景観?環境の向上させるための手段として斜行ルーバーrnに注目し，実大火災実験を通して防火性能を確認した技術論文である。rn著者らも指摘しているように，開口部からの噴出気流が斜行ルーrnバー間を通過した直後に上昇することや，斜行ルーバー衝突後にルーrnバーの傾斜に沿って熱気流が上昇することが実験的に明らかになってrnいる。著者らは，実験結果を淡々と記述されているが，傾斜ルーバーrnを設置することによる，上階あるいは隣接建物への延焼危険性をどのrnように考えたのかの意見を記述して頂きたかった。rn本実験では，耐震補強材の座屈拘束プレーズを設置せずに実施されrnたが，この部材への熱的影響を検討する必要は無かったのだろうかとrn思われる。rnまた貴重なデータであるにも係わらず，カラープリントを前提にしrnた図となっているため読み取りづらいのが残念である。