沖縄県内の戦争遺跡の残存状況

摘要

本論は，沖縄にある263件の戦争遺跡の残状状況を調査したものでrnある。結果ほ，保存が151，放置が100，破壊・改変が12であった。rnさらに，保存されているものについては，文化財，公園，慰霊・聖域rn等の形態・状況別に分類している。また，戦争遺跡の性格を5種類にrn分け，全般的状況，地域別状況も明らかにしている。rn本論で，沖縄にある戦争遺跡の全般的状況が解明されており社会的rn意義が大きい。また，概念整理が厳密であり，学術レベルが担保されrnている。rn保存されている戦争遺跡の多くは，人々との関わりの中で保存されrnていること，その一方で，公的所有や行政的規制で保存されているもrnのが少ないという指摘は重要である。また，米軍基地内にある遺跡にrnついては調査が困難なこと，公的なリストに載っていない遺跡がまだrn多数存在するという指摘も大切である。%According to a research on actual condition of remaining war-related sites in Okinawa prefecture, several types of remaining situation were found. Some sites were preserved as cultural assets or saved in parks and many sites were preserved in uncertain way. Many neglected war-related sites exist and some are destroyed in these ten years. Situation differs according to types of sites and post-war relationships between people and sites.