木造校舎における内装仕上材料の色彩特性に関する実態調査

摘要

本報告は，木材の利用促進にともない，今後の増加が予想される木rn造校舎とそれらの長期使用に対して，材料選定やメンテナンスの基礎rn資料とすることを目的として，木質内装仕上材料に関する経過年数ごrnとの色彩の実態を調査した結果について述べている。rn実際の建築物における木質内装仕上げに対する色彩の実態に関するrn研究例は限られていることから，貴重な報告として位置付けられる。rn現状では，限られた地域における色彩データの収集に留まっている。rn一般に，実態調査は施工時の技術情報を的確に収集することが難しいrnことから，結果の解析を困難なものとしている。rn今後は継続的な調査研究によって，幅広い地域における実態調査をrn実施するとともに，統計的な解析手法を適用することによって，研究rnの目的に対する有効な提案をなされることが大いに期待される。%Color properties of interior finishing materials on the wooden schools in Noshiro, Akita were surveyed. Colorimeter was used for the measurement of material surface color and color values L*,a*,b* of interior finishing of 7 wooden schools were cleared. According to the results of the survey, it was found that the value L* of walls becomes low and a* , b* becomes high with the duration of building use. The value L* of floor was low with surface deterioration in long period of building use.