免震用積層ゴムアイソレータの経年変化調査の実態把握

摘要

本報告は，積層ゴムの経年変化調査の現状を把握し，別置試験体の今後のあり方を考えることを目的として実施したアンケート調査結果について述べたものである。図4によれば，実建物に設置された別置試験体の数が2000年以降激減している。現状では20年以上使用した積層ゴムの経年変化データも取得されているが,ゴム材料や積層ゴム形状は時代とともに変化しており，それらに対応した別置試験体による調査が継続して実施されることが望ましいと考える。また，経年変化調査に対する意見として問題点が指摘されており，別置試験体等によるデータが継続的に収集され，開示される体制の構築を求める声が多いことが確認された。これらは，免簾構造の信頼性を高める上でも推進すべき課題であり，関係者が組織的に取組む必要があると考える。本報告においてもアンケート結果に対する何らかの提言が欲しかったところである。%A questionnaire survey was conducted to makers of seismic isolators, the construction companies and design companies, aiming to grasp the situation of research of aged deterioration of seismic isolators. The seismic isolator under study is 3 types, lead rubber bearings, high damping rubber bearings and natural rubber bearings. According to the answers of the questionnaire, all of them admit the importance of the research, but they indicate that there are some improvements on carrying out it.