実変動風荷重載荷装置の性能評価

摘要

Pressure loading actuators (PLAs), originally developed at the University of Western Ontario, Canada, can correctly apply spatially-uniform, time-varying pressure on the surface of a specimen. Using this design, 4 PLAs were manufactured using components available in Japan with an updated control system. A detailed description of the development, function, and performance of these PLAs is provided, based on the results of tests with different testing conditions (size of pressure box, control mode, loading type, number of PLAs). Examples of their application in the determination of wind toad resistance of cladding and components are also presented.%建築物の外装材に作用する風圧力が接合部を介して構造骨組に伝わるという力の流れが，風荷重の特徴の一つである。そのため，過去の台風や竜巻による風災害の調査でも，外装材の被害が数多く報告されている。このような被害の発生状況を勘案すると，耐風設計のポイントは外装材設計にあると言っても過言ではない状況である。外装材の耐風性は，部材レベルではJIS A 1515等で規定されている試験法に基づくが，著者らが指摘するように，実際の非定常な風圧力と比較して，静的あるいは，正弦波状の圧力が酎力評価にどのような位置づけにあるかは吟味が必要である。特に，実物を用いた部分再現実験の適切な実施手法については，現在，研究段階にあるといえる。著者らが用いるPLAを用いた実変動風荷重載荷装置による手法は，非定常風圧力を再現する上で大変有望な手法と考えられ，外装材の耐風性に関するより適切な評価に貢献されると期待される。