壁色が与える心理的影響の客観評価のための基礎的実験rn高齢者居住施設におけるインテリアの色彩計画の研究 その２

摘要

前報では壁面色が与える印象についての主観評価の結果をrn報告した。本報では生理的指標計測を用いて客観的に高齢者rnに適したインテリア色を求めるための方法を探る基礎的な実rn験を行ったので報告する。ここではインテリア色の重要な性rn能として精神を落ち着かせる効果を取り上げる。その効果をrnストレス度あるいはリラックス度を示すとされる生理的指標rnで判定する。精神状態を計測する方法としては脳波計測、脳rn内血流計測など様々な方法がある。今回は心拍変動解析と唾rn液中に含まれるアミラーゼ活性値測定法を用いた。心拍変動rn解析は心拍数を連続的に計測し、その変動を解析することにrnより交感神経と副交感神経の使用割合を推定する方法である。rn唾液アミラーゼ活性計測は計測チップを舌下にとどめるだけrnであり、被験者に負担を与えることが少ない。