学校の再開プロセスと建物形態: 福島第一原発事故における公立小中学校の再編プロセスに関する研究 その１

摘要

本稿では、原発事故により避難を行った福島県の小rn中学校の再編プロセスに関して、以下が明らかになっrnた。rn①学校の再編プロセスは、休校→再開→帰還の大枠のrn流れがあり、再開時の対応・建物形態は間借り、既存rn施設利用、廃校利用、仮設校舎に分類出来る。rn② 9 市町村の学校再開時期に関しては、「2011 年4 月rn再開」、「発災後半年～ 1 年以内の再開」、「発災後2 ～rn3 年の再開」の3 つのグループに分けることができる。rnまた、一部の例外を除き、避難先が元の自治体に近いrnほど、再開時期が早い傾向にあることが確認された。rn③再開直後は、間借り、既存施設利用（大規模な改修rnなし）による対応をとる事例が多いが、その後の避難rn状況の変化に伴い移動を行う事例が多く見られる。他rn方、再開直後から廃校利用、既存施設利用（大規模なrn改修あり）、仮設校舎を利用していた事例については、rnその後の移転は行われていない。