宮島・紅葉谷川の庭園砂防と老舗旅館の一体的修景に関する研究

摘要

紅葉谷川の庭園砂防工事の際には、極めて稀な岩石公rn園築造趣意書というものがつくられ、庭園師によって砂rn防工事が行われていた。そのため、枕崎台風以前から存rn在していた川辺の老舗旅館の修景に調和させるように、rn護岸に同じ岩石が使われ、旅館と河川の敷地境界が曖昧rnに演出され、民間建築と自然河川の一体感が生み出されrnていた。また、川には自然公園法をはじめとする様々なrn法規制があるが、老舗旅館は、例外的にその私的利用をrn許可されており、川上で演奏会を行うなどの、公共空間rnの民間事業者による有効活用がなされていた。