強震動予測のための巨視的断層パラメータと微視的断層パラメータをつなぐ平均応力降下量算定式に関する検討:2016 年熊本地震（本震）の場合

摘要

小穴・他(2017)による熊本地震の本震の断層パラメーrnタをもとに，平均応力降下量の算定式として，円形クラrnックの式(Eshelby, 1957)，Fujii and Matsu’ura (2000)の式，rn半楕円クラックの式(渡辺・他, 1998)，Irie et al. (2016)のrn式の可否を調べたところ，Fujii and Matsu’ura (2000)の式rnとIrie et al. (2016)の式が適切であることがわかった。こrnれは熊本地震の断層が地表面に達しており，そこで応力rnが解放されているので，この境界条件を加味した式で平rn均応力降下量を算定すべきであることを示している。なrnお，半楕円クラックでも地表面で応力が解放されているrnが，本稿での事例では震源断層面積が求まらなかった。