大船渡市の高台住宅における高齢者の高齢者の外出状況および交流関係ににする研究

摘要

防災集団移転促進事業において移転した住民は、ほとんどが元々住んでいた地区に移転できているため、高台から病院や店までの距離が遠いといった不満はみられるものの多くの住民が現在の生活に暮らしやすさを感じている。コミュニティが上手くいつている高台移転住宅が多い一方で、そうではない高台移転住宅も存在する。上手くいつている高台住宅住民は、現在の暮らしにも満足しており、住民同士で助け合いができる環境にあるため、安心して生活できているが、そうではない高台住宅住民は、顔見知りも少なく、緊急時に助けを求める人がいない等の不安を抱えている住民も多い。そういった住宅では住民同士で気軽に集まることができる交流の場が必要である。また、困り事や悩み事を気軽に相談できたり、イベントの際の送迎を行ってくれるコミュニティサポーターに住宅内を巡回してもらう等の交流が困難である高齢者支援を含めたコミュニティ形成の支援が必要である。