増粘剤一液型高性能AE 減水剤を使用した高流動コンクリートに関する実験報告

摘要

今回の実験では、高流動コンクリートの品質は圧縮強rn度やブリーディングは普通コンクリートの品質と同等以rn上といえるが、凝結時間及び長さ変化率においては劣っrnており、一概にどちらのコンクリートが優れているとはrn言えないという結果であった。しかし、高流動コンクリrnートについては材料や配合など検討の余地もあり、更にrn改善していくことは可能と考える。rn注目すべきは、本実験における壁模擬部材への試験施rn工を作業人員2 名のみで実施した事であろう。少子高齢化rnによる職人不足などの問題に対して人員削減の面で大きrnなメリットがあると考えられる。高い流動性は緻密化すrnる鉄筋対策(未充填部分の削減)にもなり得ると同時に、作rn業時間の短縮、施工の省力化など、生産性の向上へと繋rnがっていくだろう。更に経時試験の結果が示した良好なrnスランプ保持力は、近年の夏期の猛暑・酷暑における大rn幅なスランプロスやコールドジョイントなどに対してもrn有効と考えられる。rn増粘剤一液型高性能AE 減水剤を使用した普通強度領域rnの高流動コンクリートはコンクリート工事全体に多くのrn付加価値をもたらす可能性があり、「i-Construction」といrnう国家的取り組みに適うコンクリートとなり得ると考えrnる。