健康増進や疾病予防に向けた住環境のEBD（Evidence Based Design）に関する研究既成市街地と郊外ニュータウンの高齢者の外出活動の比較から

摘要

近年、健康増進や疾病予防に向けた環境デザイン研究rnが国際的に注目されている。従来の個人個人の生活改善rnに重点をおいた健康増進･疾病予防は少人数に限定され短rn期間の効果しか持たないことが多い。そこで、地域住民rn全般に広く影響し、効果が長期にわたる近隣環境の改善rnの研究が急速な広がりを見せている。例えば5 大陸14 都rn市の比較調査により自宅から徒歩圏内(500m)の公園数、公rn共交通の密度、住宅の密度、歩行者が通行可能な交差点rnの密度などの近隣環境の数値が高い地域に住んでいる人rnは身体活動レベルが高いことが総合医学雑誌The Lancetrn（IF 47.8(2017)）に報告された（Sallis et al. 2016）。今日でrnは人口密度や土地利用の多様性、街路の構成などの近隣rn環境が住民の身体活動に影響すること（Giles-Corti et al.rn2016）が社会的に認知され、身体活動量などのエビデンrnスに基づいて近隣環境を改善する環境デザイン研究rn（EBD: Evidence Based Design）の重要性が高まっている。