CFRP による鋼管トラス部材の圧縮耐力向上法

摘要

立体トラス構造は多数の部材等を用いて軽快な無柱空rn間を実現できる構造形式として，様々な大空間構造に用rnいられている。しかしながら，兵庫県南部地震や熊本地rn震では，立体トラス屋根構造を構成する一部の鋼管部材rnに座屈等の被害が見られた1)。高所に位置することが多いrn構造部材は，損傷後の修復や交換も容易ではなく，地震rn時でも弾性範囲に留まることが望ましい。ところで，既rn存構造物を補強する際，軽量な材料を用いることは，構rn造物の重量増加を最小限にすることで下部構造への負担rnを減らすことができ，施工の省力化にも繋がる。炭素繊rn維強化樹脂（CFRP）は，軽量かつ高剛性・高強度な材料rnという特性から建設分野への補強材料として注目されてrnいる2, 3)。こうした現状を踏まえ，本報ではトラス構造部rn材を対象として，CFRP により座屈耐力を向上させる補強rn法の提案と実験による効果の検証を行う。