2016 年熊本地震の益城町における住宅被害の空中写真による判読結果と現地調査結果の比較

摘要

被災地全体の状況をより迅速に把握する目的で、強震rn動の観測記録と被害関数、住宅分布データを合わせて、rn発災後、即時に被害棟数を推定するシステム1)が開発されrnている。さらに、限られた範囲の実際の被害情報を被害rn推定に反映し、推定精度を高める技術も開発されており、rnその被害情報として、空中写真等の画像から判読した被rn害棟数を利用することが期待されている。rn実際、熊本地震では、前震（Ｍ6.5、4/14 発生）と本震rn（M7.3、4/16 発生）の直後に撮影した空中写真から建物rn毎に目視判読3）がそれぞれなされた。とくに甚大な被害rnを受けた益城町役場付近では、判読結果と現地の目視調rn査結果の対比確認もなされている。rn本報告では、空中写真の目視判読の有効性を確認するrn目的で、文献4 よりも広い地域の現地目視調査5）の結果rnを比較し、その特徴を考察した。