外断熱建物における躯体蓄熱型放射+床吹出空調システムに関する研究(第9 報) 夏季物理環境実測およびアンケート結果

摘要

本研究は、TABS を導入したオフィスにおける夏季実測rn調査およびアンケート調査結果から以下の知見を得た。rn1) 運転時間の違いによって、形成される室内環境が異なrnることが分かった。実測を行った全ての階において平面・rn上下面の温度分布は小さかった。rn2) 間欠運転条件において、6 日間を通して、空気温度、作rn用温度が徐々に上昇しており、内部負荷が徐々に躯体に蓄rn積されたためと考えられる。rn3) 24 時間運転の必要はなく、週の後半にかけて運転時間rnを長くするなど、週単位の運転スケジュールが必要である。rn4) 空調機が室内温度と等温で最大風量吹いていたことかrnら、空調機は室内温度27oC 以上の場合に給気温度18oC でrn運転するようにユーザーに説明する必要がある。rn5) アンケート調査において、温熱環境の満足度は、半数rn以上が満足側であった。環境の感じ方において、涼しい・rn寒い側の申告が多かった要因として、朝方の作用温度が低rnかったこと、気流感があったことが考えられる。