米中軍事衝突シナリォから見た艦艇残存性の意義: ランドの論文「中国との戦争」を踏まえて

摘要

米国防省の「2017年中国の軍事力に関する年次報告書」は、中国海軍、中国空軍、ロケット軍、戦略支援軍の軍事的能力を次のように分析している。中国海軍は、300隻以上の艦艇、潜水艦、両用戦艦艇、警備艇を保有するアジア最大の海軍である。中国海軍は老朽化した艦艇を急速に退役させ、最新型の対艦、対空、対潜兵器とセンサーを装備した大型で多目的な艦艇を増加させている。これは自艦防衛能力を持ち、多任務、長距離、継戦能力を備えた艦艇により、第一列島線の外側で作戦任務を遂行し、従来の近海防衛から近海防衛と遠海防衛のハイプリッド戦略に移行していることを示している。