米中軍事衝突シナリォから見た艦艇残存性の意義:ランドの論文「中国との戦争」を踏まえて④

摘要

1979年の中越戦争では、中国はベトナムを懲罰するという目的を達成するため、30万人の兵力を 投入し、一方的にベトナムに侵攻した。1ヶ月の戦關で国境近の一部の町は占領したが、政治的 目標を何ら達成することなく、中國側の死傷者20,000~65,000人（詳細は不明）を出し、ーガ的に 撤退した。この戦争では、中国空軍はMIG-17、MIG-21、MIG-23を含め、約950機の航空機を配備 したが、1機も戦闘には参加させていない。また、南海艦隊には、駆逐艦、ミサイル艇、潜水艦等 約650隻配備したが、ベトナムの艦艇や本土を攻撃した艦艇はなかった。