日本の疫学研究とエビデンスの創出

摘要

1. 高血圧治療ガイドライン2009（JSH2009）には，日本人の疫学研究の成rn果が取り入れられている．rn2. 国内の各コホートでは数千人の対象と10年以上の観察期間から蓄積rnしたデータより，高血圧の進展や高血圧の予後の因果を示唆する成果がrn報告されている．rn3. コホート研究が成果を得るまでには多大な研究費，人的パワーが必要でrnある．rn4. 最近，各国内コホートにより共同研究が企画されており，これらのメタrnアナリシスによりエビデンスの質が向上している．rn5. 国際共同研究も実施されるようになり，同一のプロトコルで血圧の各事rn象について人種間の比較が可能となっている．rn6. 現在も日本人の疫学研究では種々の検討が行われており，新たなエビデrnンスが集積されている．