不整脈診療新時代: 非専門医も参加する時代に

摘要

1.本邦に80万人と推定される心房細動の治療は，新しい直接トロンビン阻害薬の登場で，抗凝固療法の簡便化，投与対象患者の増加が予想される.専門医から一般臨床医·開業医の診療に委ねられる時代に移行した.2.専門医による不整脈診療においてカテーテルアプレーション·植込み型デバイス治療は進歩を続け，確実にその治療効果を改善させている.3.不整脈の治療はその特殊性からさらに専門医?専門施設への集中が見込まれる.4.非専門医は自分のできること·自分はできないが専門医ができる最先端の診療の2つを知ることにより，日常診療における不整脈患者診療がより身近にかつ充実したものとなる.