わが国において,長年,妊娠糖尿病(gestational diabetes mellitus : GDM)は,「妊娠中に発症もしくははじめて発見された耐糖能低下をいう」と定義され,診断基準としては1984年に日本産科婦人科学会が提案した基準が採用されてきた.2010年3月に,IADPSG (International Association of Diabetes and Pregnancy Study croups) Consensus Panelが大規模スタディ結果を基にしたGDM新診断基準を発表し.わが国でも26年ぶりにIADPSG基準に準じた新しいGDM診断基準が制定され,同年7月から実施された.
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