肥満症へのアプローチを探るチーム医療の重要性

摘要

大西 今回の特集では,肥満症を取り上げさせていただきました.肥満は,日本肥満学会の基準ではBMI 25以上とされ,糖尿病や高血圧,脂質異常症などの生活習慣病の危険因子の1つとされています.肥満症は,BMIが25以上で11の肥満関連疾患(耐糖能異常,脂質代謝異常,高尿酸血症•痛風,高血圧,冠動脈疾患,脳梗塞,肥満関連腎疾患,脂肪肝,睡眠障害,整形外科的疾患,月経異常や妊娠合併症)のうち1つ以上の健康障害を合併する場合,またはBMI 25以上で男女ともにCTで測定した内臓脂肪面積が100 cm~2以上の場合,と定義されており,治療を必要とする状態と言えます.