キャプチャ効果を利用するuhf帯rfidインベントリの高速化

摘要

UHF帯RFIDでは，リーダの交信範囲にある複数のRFタグの目録の作成（インベントリ）を行rnう．操作性の向上あるいは確実な読取りのために，多元接続制御技術（アンチコリジョン）の改良によるRFIDrnインベントリの高速化が望まれている．複数のRFタグからのアクセス要求が衝突しても電力差によりアクセrnスが成功することはキャプチャ効果と呼ばれており，本論文では，キャプチャ効果を有効利用する動的フレームrnALOHAにより，UHF帯RFIDインベントリを高速化する手法を提案する．従来キャプチャ効果を有効利用すrnるためにはRFタグの応答に関する電波伝搬モデルの構築が必要であったが，提案手法ではフレーム内での空スrnロット数，成功スロット数，衝突スロット数の関係から直接キャプチャの発生確率を推定する．更に推定したキャrnプチャ確率を用いて，フレーム長を最適化することによりRFIDインベントリを高速化する．プロトコルシミュrnレーションを用いて提案手法の推定精度と高速化の評価を行い，提案手法により十分な精度でキャプチャの発生rn確率を推定できること，キャプチャの発生確率が高い場合に，高速化の効果が顕著であることを明らかにした．rnまた高速化には，キャプチャ発生確率を考慮した読み残しRFタグ数の推定が大きく寄与していることも明らかrnとなった．rn