Srts法における量子化ジッタ低減の一手法

摘要

PWE3（Psuedo-Wire Emulation Edge-to-Edge）に代表されるCES（Circuit Emulation Service）rn技術で重要なポイントの一つは，送信側から受信側へのクロック周波数情報転送である．SRTS（SynchronousrnResidual Time Stamp）法は，CESで用いられるクロック周波数情報転送法の代表例であるが，受信側での再生rnクロックに低周波の量子化ジッタが発生することが知られている．本論文では，SRTS法における量子化ジッタrnの低減法としてパラメータ変調法を提案する．パラメータ変調法は，通常は固定値であるSRTS周期をその平均rn値の周りで時間的に変化させる，すなわち変調をかけることによって，量子化ジッタ振幅を低減するものである．rn変調に用いる系列を選択することにより，パラメータ変調を行わない場合に比較して，多くの場合に量子化ジッrnタ振幅をおよそ1/3～1/4に低減できることを示す．続いて，剰余と呼ばれるパラメータがRの場合と1-Rrnの場合で通常は同一である量子化ジッタ振幅が，パラメータ変調法を適用すると異なる場合があることを示し，rnSRTSジッ夕波形の考察からその理由を明らかにする．また，ジッ夕波形のフーリエ解析により，パラメータ変rn調法による量子化ジッタ振幅低減効果が，SRTSジッ夕波形の低周波領域におけるスペクトルの振幅が低減されrnることに対応することを示す．更に，変調系列の振幅を大きくした場合の量子化ジッタ低減効果を調べ，より大rnきい振幅を採用しても効果が薄く，変調系列の振幅は1とすれば十分であることを示す．