一給電円偏波二重ループと板状ループアンテナ

摘要

正方形の二重ループと板状ループアンテナを扱い，円偏波二周波特性と広帯域特性を同時に検討しrnている．はじめに，参照アンテナとして周波数1.0f_0 で動作する単一ループの解析結果を示す．次に，参照アrnンテナの内側に無給電ループを付加した二重ループアンテナを検討する．無給電ループの付加により，周波数rn1.0f_0允と無給電ループの周囲長が一波長になる周波数1.2f_0の二周波で円偏波放射が得られることを明らかにすrnる．更に，二重ループの四つの角を連結した変形二重ループアンテナを扱う．二周波で得られていた円偏波放射rnが一周波にまとまり，軸比3dB以下の円偏波放射帯域が参照アンテナのもの（2.1％）に比べて1.5倍に広がるこrnとを提示する．最後に，変形二重ループのループ間隔と同じ板幅の板状ループアンテナを解析する．板状ループrnは変形二重ループと同等の特性を示すことを明らかにする．最小軸比が得られる周波数は1.1f_0（変形二重ルーrnプは1.1f_0）であり，円偏波放射帯域は3.5％（3.2％）である．板状ループと変形二重ループの特性比較は，見方rnを変えると，板状ループをいかにワイヤグリッドでモデル化するかの目安を与えている．