HTTPフローからのWebサイトへの情報発信型書込み行為判別手法

摘要

Web上で個人に適した情報を配信するサービスを実現するために，これまで，ユーザの閲覧履歴 データからユーザの嗜好を抽出する研究がなされてきた．しかし，近年マーケテイング分野でも往目されているプログ等への書込み行為を抽出することができれば，閲覧から得られる情報こはないようなユーザの嗜好や特性を抽出できる可能性がある．書込み行為には，ブログ・掲示奴等への記事投稿やログイン，検索等，様々な種類の行為がある．中でも，プログや掲示板への投稿のように他者に閲覧されることを前提とした 書込みを行うユーザは，自分をオープンに表現したいという欲望が強い情報発信型のユーザであり，将来的に，そのようなユーザ情報をマーケテイング等のサービスに活用することが期待される．本論文では，このような書込み行為を情報発信書込み行為（以下，情報発信行為と略す）と定義し，ネットワークを流れるデータ（フローデータ）の書込み行為の中から，情報発信行為を判別する手法を提案する．本論文では，書込みに使川されるHTTP POSTパケットから情報発信行為を高速に判別するために，属性にHTTP hcader fieldを利用した決定本による手法とSVMによる手法とを捷案する．書込み行為が行われるサイトを調査し，それをもとに麿込み時に送信されるHTTP POSTのログを作成し評価を行った結果，サービス碇供者ごとに異なるサイトの特性及び，送信者（ユーザ）の送信する文章や内容といった特性によらず，提案手法によりHTTP POSTを情報発信行為とその他の行 為の2様に判別可能であることが示された．