ブラインド信号処理の最近の動向：超指数法と固有ベクトル法

摘要

近年，ブラインド信号処理に関する方法が数多く提案され，研究柄動が活発に行われている．ブラrnインド信号処理の最大の魅力は，信号源から混合信号を観測するセンサまでの伝達関数は未知でも，信号源からrnの信号(源信号)がそれぞれ統計的独立であり，ガウス分布からのずれや非定常性や有色性を表す統計量が利用rnできれば，複数の源信号が混合した混合信号だけから，もとの源信号を分離して取り出すことが可能になるといrnうところであろう．このことから，音響信号処理，生体信号処理，通信などの幅広い分野でブラインド信号処理rnの技術が応用されることが期待されている．本論文では，まえがきでこれまでのブラインド信号処理の歴史を振rnり返りつつ，最近のブラインド信号処理の動向を簡単に紹介し，2．以降では，我々が取り扱ってきた超指数法とrn固有ベクトル法についての紹介を行う．また，最近明らかにした超指数法と固有ベクトル法の関係を示し，そのrn関係をもとにして，超指数法と固有ベクトル法を融合した新たなアルゴリズムを紹介する．更に，紹介するアルrnゴリズムと従来の超指数法や固有ベクトル法とを比較することで，紹介するアルゴリズムの有効性に関して得らrnれた検証結果も示す．