整数ロジスティック写像の諸性質：発散，収束，周期性

摘要

本研究は，整数ロジスティック写像X_(t+1)＝「4X_t（2~N-X_t）2~(-N)」において，初期値敏感性を示さない初期値の集合の存在範囲とその大きさを明らかにする．また，整数ロジスティック写像の逆対応（X_t＝「2~N/2±1/2 2~N(2~N-X_(t+1)/2）を用いて，不動点を含む任意の値に落ち入る軌道の存在を調べる方法を提案する．そして，数値計算により，整数ロジスティック写像が生成できる平均的な非周期状態長と計算精度Nとの近似的な関係を与える．