LUMIXミラーレス一眼Gシリーズの開発について

摘要

スチルカメラは描写力の向上とともに、小型化と撮影操作の自動化によって多くのユーザーのニーズを満たすことで市場を獲得し、100年以上の歴史を刻んできた。1985年以降、デジタルスチルカメラの登場によって、様々な用途にそのデジタルデータが活用可能となったことは、写真の活用度を飛躍的に高め、2007年に一億台を越えるまで市場が急拡大したことは記憶に新しい。そしていま、急速な需要拡大の反動と技術進化の減速によって既に成熟期に入ったこともまた事実である。 ミラーレス一眼は、デジタルのィノベーション的発想と近年目覚しい発展を遂げた最先端デバイスや高速信号処理技術、長年培った光学技術の結合によって、2008年にパナソニックが世界で始めて商品化したレンズ交換システムである。レンズ一体型のコンパクトデジタルスチルカメラと、レンズ交換式デジタル一眼レフの2つに大別されるデジタルカメラの世界にあって、新たにミラーレス一眼を生み出した想いは何か。そしてどのようなイノべーションをもたらしたのか、商品開発の現場におけるマーケティングの視点、商品企画の視点からご報告する。%Still Camera boasts over 100 years of history to develop market by fulfilling a lot of user need for the compactness and automatic shooting operation along with the improvement of natural and lifelike image performance. It is fresh memory in People's mind that the introduction of digital still camera since 1985 has encouraged the digital data to be utilized in various applications and expand the utilization of photo dramatically and then the market has exceeded 100 million units in 2007 rapidly. Now, it is the fact that the market already entered a mature phase, causing rebound against rapid demand expansion and deceleration of technology evolution.