ニュース解説

摘要

NTT物性科学基礎研究所は，髪の毛の直径より薄いrn枚ばねの微細な振動によりディジタル演算を行う新しいrnコンピュータを考案し，1ビットの茶本演算を行う半導rn体素子を開発することに成功した．開発された半導体素rn子の心臓部は，長さ250μm（マイクロメートル：1マrnイクロメートルは100万分の1メートル），幅85μm，rn厚さ1．4μmの板ばねである．この板ばねが約10nm（ナrnノメートル，ナノは10億分の1）という極めて小さなrn幅で振動するときの「周期のずれ」により，「0」またはrn「1」のビット情報を表現する．まだ原理実証の段階だが，rn極めて小さな振動により演算を行うことから，素子中のrn「電子の流れ」を制御し演算を行う硯在のトランジスタrnを基本とした集積回路に比べ，格段に低い消費電力のコrnンピュータを開発できるのではないかと期待されていrnる．