名誉員推薦

摘要

安西祐一郎君は，1974年慶應義塾大学大学院工学研究科博士課程を修了後，後にノーベル経済学賞を受賞された米国カーネギーメロン大学のハーバード·A·サイモン教授の下で，学習と問題解決に関する認知科学的研究に没頭されました。帰国後，慶應義塾大学工学部管理工学科，北海道大学で，コンピュータを用いた認知的相互作用モデルの研究を行われました。1987年，慶應義塾大学理工学部に赴任され，研究を人間とロボットの相互作用に対して広げる一方，学部長として生命情報学科の設置など学部·大学院の改革に尽力されました。更に2001年，塾長に選任され2期8年を務め，この問，薬学部の設置をはじめとする様々な業績を上げられました。現在は独立行政法人日本学術振興会理事長に就任し，日本の科学技術の発展を先導しておられます。