配電線下方に施設する架空地線の避雷器雷焼損の抑制効果

摘要

配電線事故停電の原因のうち，雷害の割合は常に上位を占めており，供給信頼度の面で最も重要な対策のーつである。配電線の絶縁レベルは送電線などに比べて低く，配電 線への直撃雷のみならず配電線近傍への雷撃による誘導雷過電圧によっても被害が発生する。これにより，配電線の雷害対策は，誘導雷による被害を防止することを主体として避雷器や架空地線の取り付けが行われ，普及に応じて配rn電線の雷害は減少してきた。しかし，1980年代後半頃には雷害の明確な減少傾向が見られなくなった。