日立造船、台湾でごみ焼却発電プラント設備受注処理能力日量350トン、1.15万kWの発電も

摘要

日立造船は、台湾で廃棄物清掃業事業を手がける豊堉資源股份有限公司より、ごみ焼却発電ブラントの主要設備を受注した。処理能力日量350トンのストー力式焼却炉1炉と発電出力1万5,500kWの廃棄物発電設備を受注。豊堉資源はごみ収集から焼却、売電を含む運営までごみ処理事業を一貫し行うために、彰化県彰濱工業団地に新たなプラントを建設する。近隣の半導体産業や紡績産業などの工場から排出される木材、紙、プラスチック類などの産業廃棄物、また一部自治体向けの生活ごみを処理する。日立造船はごみ焼却発電プラントの主要設備である火格子やボイラ、発電設備などの設計•機器供給、据付•試運転時のS V派遣(技術指導)を担う。プラントの完工時期は2024年6月を予定。台湾では主に1980年代後半から2000年代にかけごみ焼却プラントが整備され、現在は公営•民営を合わせ24施設が稼働中。日立造船は台湾最大となる「台北巿北投」ごみ焼却発電プラント(1,800トン/日、450トン/日X4炉、発電出力4万8,000kW)の1993年の受注以降、これまで5件のごみ焼却発電プラントを台湾に納入している。今後、台湾では施設建て替えや長寿命化工事の需要も日立造船は見込む。