日本電産、台湾鴻海グループとEVモータ合弁会社2022年内設立を目指し検討

摘要

日本電産は、台湾にある鴻海科技集團および傘下の鴻電気華先進科技(フォックスコン)との3者間で、会社設立に向けた検討を行うことで合意した。自動車用トラクションモータシステム、各種モータ関連製品などの開発·生産·販売を行う合弁会社を、2022年内に台湾に設立することを目指し、フィージビリティスタディなどを行っていく。日本電産はトラクションモータシステム「E-Axle」を持ち、鴻海およびフォックスコンはトラクションモータやその他自動車用のモータの安定供給を確保する目的。日本電産はこの協業を、異業種から自動車市場に参入する顧客への本格的な販売開始につながる重要な取り組みと位置付けており、鴻海、フォックスコンがもつ新たな市場、客先に販売を拡大することを目的としている。また日本電産は鴻海の保有するグローバルベースでのサプライチェーン管理手法や過去数十年間にわたりICT分野で蓄積した製造·技術ノウハウ、フォックスコンがEV車両開発およびEVプラットフォーム開発を通して培ったノウハウを学び、自社の軽薄短小·高効率なモータをさらに進化させたい考えで、2030年にトラクションモータ1,000万台を生産する目標への地盤固めにおいて重要な布石になるとしている。