シャープ、広島・三原工場で青紫色半導体レーザーの生産体制を構築: 来秋までに数十億円規模の追加投資/高出力タイプの投入も検討

摘要

シャープは三原工場（広島県三原市）で次世代DVD用青紫色半導体レーザーの生産体制を構築する。次世代DVD再生機（プレーヤー）向けに量産を開始、2007年秋までに数十億円規模を追加投資し月産50万個体制への増強を視野に入れる。録再機（レコーダー）向け高出力タイプの投入も視野に入れており、次世代DVDの普及を見据えた生産体制を構築する。シャープは再生機向け20mWの青紫色半導体レーザーの量産をスタートする。同社が赤外・赤色レーザーで蓄積した結晶成長技術（ウエハに原子レベルで整合させた結晶膜をつくる技術）を駆使、チップ構造を最適化したレーザーチップを搭載するなど独自技術により業界最少の消費電力168mWと最高水準の1万時間ものの長寿命の特徴を持つ製品を実現した。