「人の成長」＝「健保組合の成長」～健保組合における経営戦略とは～

摘要

厳しい社会経済環境のなか、いま健保組合の保健事業についても経営的な手腕を発揮することが期待されている。加入者の健康が改善すると、企業にとっては生産性の向上や休職率の減少につながる。また、健保組合や社会全体にとっては医療費節減に好影響をもたらす。このように社会に利益をもたらす事業を展開するためには、健保組合にも企業的な経営感覚が求められる。そこで、「企業も健保組合も多少の制約はあるにせよ、経営するという点においては基本的に同じである」として、保健事業の事業評価や人材育成を積極的に行っている丸井健康保険組合を訪ねた。