疾病別にみた年齢階級別疾病統計(8): 精神疾患の年齢階級別疾病統計(1) 新3要素分析等を用いた精神病棟の入院基本料等の分析

摘要

分布•相関編は、長瀬恒蔵氏の「傷病統計論」(1935年、昭和10年発刊)の跡を追って、目次を現代版に置き換えながら、稿を重ねることとしている。疾病別の年齢階級別疾病統計とその周辺状況として、今回は精神疾患を取り上げる。精神疾患は医療法の定める医療計画の5疾病の1つである。また、医療法の定める精神病床は、病院病床のうち、精神疾患を有する者を入院させるためのものとされており、入院状況が一般病床とは大きく異なっている。そこで、精神病棟に係る入院基本料•特定入院料の算定状況に新3要素分解等を用いて、精神病棟における診療行為からも患者の受診状況を観察する。